高尿酸血症・痛風
高尿酸血症・痛風とは
血液中尿酸値の高い状態が高尿酸血症です。
高尿酸血症の方に何らかの誘因があると痛風が発症します。
痛風の名前の由来ですが、諸説あります。一つの例として、その名の通り「風」が吹いても「痛」いというものがあります。
プリン体を過剰に摂取し、高尿酸血症が持続しアルコールや肥満などの誘因が重なると、尿酸結晶が関節に析出し炎症を起こすことで痛みが生じます。
高尿酸血症・痛風の症状
高尿酸血症自体は自覚症状を認めません。
痛風発作の症状は、下肢の関節が腫脹して痛みます。足の親指の付け根の関節炎になることが有名ですが、それ以外の関節でも起こりえます。
高尿酸血症・痛風の検査
血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。
痛風発作では炎症反応(白血球数やCRP)が上昇します。
高尿酸血症の分類
- 尿酸産生過剰型
- 尿酸排泄低下型
- 混合型(①と②の)
高尿酸血症・痛風の治療
高尿酸血症
血液中の尿酸値が9.0㎎/dl以上になると薬物治療が必要です。
あるいは尿路結石、高血圧、腎臓病などがある場合で、血液中の尿酸値が8.0mg/dl以上であれば治療を考慮いたします。
薬物治療には尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬があります。患者様の病態に適した薬物を選択いたします。
痛風
痛風発作の前兆期に内服して発作を頓挫させる内服薬、発作中に炎症を抑える内服薬があります。
高尿酸血症の合併症
痛風のような急性の合併症以外に、高尿酸血症は生活習慣病と密接にかかわっております。
慢性の合併症として、
- 高血圧・心血管疾患
- メタボリックシンドローム
- 尿管結石
- 腎機能障害
などがあります。
高尿酸血症・痛風の予防、管理
食事療法、アルコール制限、適度な運動、肥満の改善など生活習慣が大事です。患者様の生活からどのような生活習慣が改善できるか一緒に検討させていただきます。