IgA腎症
IgA腎症(あいじーえいじんしょう)は、わが国をはじめアジア人に多いタイプの腎炎のひとつです。健康診断などの尿検査で尿潜血、尿たんぱく陽性がきっかけで疑われる場合が多いです。
また急性上気道炎直後の肉眼的血尿やネフローゼ症候群で発見される場合もあります。
検査について
検尿で、尿潜血、尿たんぱくをチェックします。また採血で腎機能、血清IgA、C3などの補体を測定します。また腎生検という検査が必要になる場合があります。
治療について
IgA腎症の診断された場合、免疫抑制剤などの強い治療や扁桃腺摘出術などの手術療法が必要になる場合があり、その際は総合病院と連携させていただきます。
RA系阻害薬や抗血小板薬などを含め一般的なCKD治療を含めたIgA腎症に対する治療は当院で治療で可能です。
IgA腎症は、自覚症状を認めず腎機能障害が進行し、20年後には40%程度が末期腎不全から透析になる可能性がある疾患です。そのため治療の最終目標は透析にならないようにする、あるいは可能な限り先延ばしにすることが目標です。